第47話 【学校の七不思議? 謎のバッハ】

 俺は昨夜の戦闘で背中と腰を打った、とくに腰を強く。

 それでいま現在、寄白さんに治療してもらってるというか遊ばれてるというか。

 寄白さんは砂場で山を作って遊ぶ子どものごとく、好き勝手にスプレーをまき散らしているが、れっきとした治療の一環……のはずだ。

 シシャとの戦闘以来、俺の特異体質はきれいさっぱり消えた、ラプラスの覚醒と引き換えに消失きえたんだと勝手に思ってる。

 まあ、いわゆる体質改善だ、だがいまだに意図的にⅡ・Ⅲじぶんを操るのは難しい、そのせいでミスってこの怪我、午後になって、腰が痛みはじめ保健室にきたというわけだ。

 六角第一高校の七不思議はすでに決定してる。

 《走る人体模型》

 《ストレートパーマのヴェートーベン》

 《段数の変わる階段》

 《誰も居ない音楽室で鳴るピアノ》

 《飛び出すモナリザ》

 《七番目を知ると死ぬ》

 これに追加して、俺のつくった七番目、《学校の七不思議から、人知れずに生徒を守ってる戦士がいる》……。

 まあ七番目に関しては、よくよく考えると、寄白さんと九久津が日常的にしてたことだった、そして六番目の《七番目を知ると死ぬ》は、後づけだが七番目を探らせない抑止力にもなりそうだ。

 生徒の安全を考えると、俺らの行動は秘密にしておいたほうがイイに決まってる。

 けど市民のなかには、すくなからず、アヤカシそんな存在に気づいてる人がいることも知った。

 話を戻すが、問題は七不思議その二の《ストレートパーマのヴェートーベン》だ。

 昨夜はヴェートーベンがバッハに変わっていた。

 七不思議ってのは大まかな括りで《うちの七不思議はこれです》ってのはあまり関係ないらしい。

 六角第一高校では七不思議以外のアヤカシも出現するし町中まちなかにだってアヤカシは出現する。

 ただ市内での戦闘やアヤカシとの遭遇を回避するための措置はとってあるらしい。

 《交差点で車が突然消滅したときにも感じた、あれはきっと異次元に消えたのだろう》

 俺がむかし体験したあれも偶然、目撃した戦闘の前兆現象らしい。

 とりあえず俺はアヤカシについての情報がとぼしく、らしい。らしい。の憶測でしか頭を整理できない。

 いろいろと疑問は膨らみ、校長に相談したところアヤカシの情報資料をもらえることになった。

 まあ、その校長は現在、教育員委員会の特別監査に呼ばれてて学校にいないけど、資料はすでに俺の手元にある。

 「よ、寄白さん。あ、ありがとう。も、もう治った……ような気がする」

 「よかったです」

 寄白さんは満面の笑み見せた。

 寄白さん的には献身的な看病をしたということなんだろう。

 「あの、ほら、俺はこれから九久津の家に行かないと」

 「そうですね。お気をつけて、行ってらしてください」

 「あっ、ああ、はい」




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