第31話 不調と不和

昨晩きのうはモナリザとの死闘だった。

 俺があの場所に居てなにかの役に立ったのか……?

 ただ机を運んだだけだ。

 まあ、それがモナリザを退治するきっかけになったかもしれないけど、その作戦を考えたのも寄白さんと九久津だし。

 う~ん。

 微力ながらも役には立ったと思っておくか……。

 昨日の今日で疲れがたまってるのかフラつくし、寒気もする。

 さらになんの異変もないのにトリハダまで立ってきた。

 俺は放課後まで謎の体調不良に悩まされた。

――――――――――――

――――――

―――

 六角第一高校 校長室。

 (…………)

 繰はA四の用紙を数枚ずつ綴じ、チェック表にレ点をつける作業を繰り返していた。

 そんな事務仕事の作業が止まる。

 (?! ……なにかが校内に入った……)

  異変を感じると、体が自然にフリーズする。

  握ったボールペンも傾斜したまま微動だにできなかった。

 (こ、これはなんなの? 下手をすれば学校自体が消し飛ぶ)

 繰はとてつもない危機感を抱いた。

 すこし遅れて得体の知れない焦燥感も湧き上る。

 (堂流が亡くなった、あのときのような嫌な予感……この気配は真野……)

 部屋の周囲をぐるりと見渡す。

 一筋の冷や汗がコメカミを伝い、ナチュラルメイクのファンデーションを溶かした。

 視線の先にインデックスが立体的に飛びでたオシャレな壁時計がある。

 現在の時刻、午後三時三十五分。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください